Novelist
押し葉の新聞紙

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押し葉の新聞紙

About this book

二〇二四年秋、金沢。取り壊しを控えた大学の植物標本庫で、七十二歳の佐伯文子は時給千五十円で古い押し葉をスキャンしている。四十二年間ラベルを打ち続けても、誰の論文にも名前の載らなかった人だ。ある日、未整理の包みから一枚の押し葉が出てくる。大学の誇りである新種シズクネコノメ。だがそれを挟んだ富山の新聞は、教授が『初めて採集した』とされる日より十二日早く、余白には五十二年前に白山の沢で死んだ大学院生の鉛筆の字があった。記念式典まで二か月。若い研究員と照合を始めた文子は、やがて記録の中に自分自身の手の跡を見つける。真実を明かすことは、誰を裁くことになるのか。

Book details

Genres:
Mystery, 文芸ミステリー, アカデミック・ミステリー
Language:
ja
Published:
2026-11-03
Content rating:
PG-13

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