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一年神主は死者を見てはならない
About this book
奈良と三重の県境、二十九戸の山村・籾沢。六百年続く宮座の籤が、初めて女の名を選んだ。一年神主となった加納朔子、四十四歳。大阪で十五年、保険金詐欺を暴いてきた『出戻り』の女だ。神主は一年のあいだ死の穢れに触れてはならない。遺体を見ず、葬式に出ず、喪家の敷居をまたがない。就任から十九日後の未明、共有林の売却にただ一人反対していた最長老が、神社の池に沈んで見つかる。警察は酔った老人の事故と言い、村は葬儀を急ぐ。鳥居の外で止められた朔子に見えたのは、遠くの境内のわずかな違いだけだった。見てはならないものを、見ずに解くことはできるのか。そもそも、あの籤は本当に神が選んだのか。
Book details
- Genres:
- Mystery, Literary Fiction, Rural Noir
- Language:
- ja
- Published:
- 2026-10-27
- Content rating:
- R