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綿畑の特攻隊
About this book
二〇二五年春、十一歳の清田ルアナは、ブラジルの卵の町バストスから、群馬県大泉町の工場地帯へやってきた。顔は日本人みたいなのに、漢字はひとつも読めない。教室にも、ブラジル人の子の輪にも、自分の席がない。スーツケースの底には、九十一歳のひいおばあちゃんが押しこんだ漆の文箱。紐でくくった古い円札の束と、旧字体でびっしり書かれた封書が一通。宛名は「佐伯孝三先生 御遺族様」。そして一九四六年、サンパウロ州奥地の綿畑では、十二歳のフミが、日本は戦争に勝ったと信じる大人たちのあいだで、兄の手帳にある名前を見てしまう。読めない手紙には、何が書かれているのか。そして、届けてもいいものなのか。
Book details
- Genres:
- Historical Fiction, Coming-of-age
- Language:
- ja
- Published:
- 2026-10-26
- Content rating:
- R