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埋もれた三十五段
About this book
天保三年の夏、浅間山のふもとの鎌原村。十二歳の清太は、五十回忌の供養で読み上げる四百七十七人の死者の名を書き写すうちに、「下女おさわ娘 いと 十二」という一行で筆を止める。その夜、昔話をしない祖母がその名を指でなぞって泣いていた。祖母が語りはじめたのは、四十九年前の七月八日、五十段の石段をのぼっていた一人の下人の娘の物語。村が土の下に消えた日、彼女はなぜ別の名前で呼ばれることになったのか。自慢の「家筋」を信じてきた少年は、供養の朝、祖母をどちらの名前で呼ぶのだろう。
Book details
- Genres:
- Historical Fiction, 歴史小説, 児童文学
- Language:
- ja
- Published:
- 2026-11-04
- Content rating:
- PG