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返信局の夜番
About this book
二〇三九年、くじら座タウ星から届いた電波を「そこに誰かいますか」と訳し、世界を救った言語学者・羽田野伊織。九年後、その問いが彼女自身の処理の産物だったと暴かれ、名前は「つくり話」の代名詞になった。それでも国は返信をやめなかった。二〇五一年春、六十一歳の伊織は母の旧姓を名乗り、長崎沖の島・楢島にそびえる送信アンテナ「返信局」の夜間清掃員として働きはじめる。消された自分の写真の跡を毎晩拭きながら、返信に添える一文を書いた十七歳の少年と夜の岬で言葉を交わす。正体を知られずに、送信の日まで島にいられるのか。そして、もう一度意味を問われたとき、彼女は何と答えるのか。
Book details
- Genres:
- Literary Fiction, Science Fiction
- Language:
- ja
- Published:
- 2026-11-03
- Content rating:
- PG-13