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夜間窓口でお預かりします
About this book
結婚式の代理出席で花嫁の旧友を演じ、七秒で泣ける女・鳴海冬子、四十二歳。他人の婚姻届の証人欄に三百回以上署名してきた彼女は、いい夫婦の日の夜、隅田川の東の区役所の裏手、夜間窓口の小窓の前で、警備員の宇佐美篤に呼び止められる。「あなたが、鳴海冬子さんですか」。彼は三年前から、彼女の顔より先に字を知っていた。ある母親から金を受け取り、息子夫婦の届の行方を探ろうとしていた冬子は、この几帳面な男を利用しようと決める。だが窓口の内側の男は、どんな頼みにも「お答えできません」としか言わない。嘘で食べてきた女は、嘘の通じない窓口の前で、何を差し出せるのか。
Book details
- Genres:
- Classic Romance, 大人の恋愛小説, ヒューマンドラマ
- Language:
- ja
- Published:
- 2026-10-30
- Content rating:
- PG-13